生活費や交際費は割り勘にすべき?
色々と悩むゲイカップルのお金事情について

ゲイカップルのデートや家賃、生活費はどうやって分担すればいいのか。
お金の切れ目が縁の切れ目とならないような平等なお金の分担方法はあるのでしょうか。

今回は愛する二人に容赦なく襲い掛かるお金の問題を徹底検証。
愛が生活に負けてしまわない為の金銭分担について考察していくので、現在進行形のカップルの方もパートナーをお探しの方も是非参考にしてみてください。

年齢、仕事、立場にあった無理のないお金の分担を心がける

ゲイ同士のデートや同棲生活でトラブルなく愛を育むには、お金の支出について両者で事前に話し合うことが大切になります。
それぞれの状況や金銭感覚が異なるからこそ、シビアに金銭面の管理、ルール作りをして行くこと、これが後々にやってくる不満を解決する為の鍵になっていくのです。

皆さんは背伸びをしたデートや家賃負担に苦しんでいませんか?
今回はそんな二人の将来に役立つお金事情の乗り越え方を解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

男性同士だから難しいお金との向き合い方

ゲイカップルのデート、または生活費の負担はどう考えればいいものか。これは世のカップルがぶつかる一つの壁と言えます。
男女カップルの場合はデート費用は男性が支払うものと考える女性が多いのですが、ゲイカップルにおいてはなかなかその明確な回答が見当たりません。

国や文化によって金銭感覚は異なりますが、ゲイカップルの場合はよりお金に対する向き合い方がバラエティーに富んでいます。
そして双方立派な社会人として生計を立てている男性の場合は、金銭分担の線引きが難しくなる傾向があるようです。

ゲイカップルは平等主義が多い?

男女の例を出すと分かりやすいですが、紳士的なふるまいの一つとしてデートの支払いは男性に任せるパターンが多いですよね。
これは意外に全世界共通で、一種の見栄であったり、女性に恰好を付けたいなどの理由付けに加えて、男性優位の思考が金銭支払いに影響を及ぼしています。

しかしながら男性同士の場合は極端な給与格差、年齢差がない場合、どちらかが負担し、次のデートでは逆におごり返すなど、どちらがデート費用を負担するかということは流動的になりがちです。

またデート費用だけでなく、同棲の生活費に関しても一切割り勘という男性カップルも少なくありません。

同性結婚をして約10年の私の場合は、スペインというお国柄もありますが、一方に金銭依存するということは勿論なく、基本折半(スペイン男女カップルの場合も、収入が両者にあれば、生活費用は分担と言う形が多いようです)

ただし生活費の内、獣医代や光熱費は旦那持ち、私が食費の一部やデート代を負担するなど、細かい数値は無視した上で、漠然と互いの支払い範囲を二人で決めて負担しています。
結論づけることは難しいですが、基本的にゲイカップルの金銭負担はある種の平等観念の上でデート代、生活費用を折半しているパターンが多いように見受けられます。

それぞれの立場、給与水準を考慮してのお金の分担方法

より具体的なタイプの男性と出会える土壌が今はあるからこそ、リアルのデート、そこから発展した同棲、パートナーシップ締結まで駒を進めるカップルが誕生しています。

そこでいつもチラつくのがお金の問題ですが、交互におごり合う、生活費を分担する、またはどちらかに依存するなど。
デリケートな金銭問題を扱う為にはまず互いの給与、家庭環境、立場など様々な点を考慮して分担することが大切になってきます。

お金が原因で破綻しない為には

男性ゲイカップルの場合は上記でも述べましたが、互いに社会生活を営みそれなりの給与を貰っている場合が多いので、基本は対等の関係と言いますか、割り勘におごり合いの精神を持つ方が少なくありません。

つまりあまりどちらかに依存するというケースがないということです。

しかしながら経済格差や年齢に開きがある場合、短期ではあるものの金銭的に余裕がなかったり、または両者が学生だったりといったケースなどは、デート代、生活費の支払いに関し考慮する必要がでてきます。

そこで大切になるのが二人の間のルール作り。次項ではそんなTPOによって異なるお金の分担について解説していきます。

リアルデート、同棲生活でのルール決定の実例

いくら相思相愛であっても金銭問題がトリガーになり、二人の関係にヒビが入ることは容易に想定できます。
それを防ぐ為にもお金の支出に関しては一定のルールを作ることで、その最悪な事態を避ける道すじを立てていくことが重要になるのです。

ここではデートと同棲生活について、いくつか例を挙げていきたいと思います。

デートの場合

  1. どちらかが金銭的に厳しい場合は、余裕がある方がおごる、または多く出す。
  2. 自分が10歳以上年上の場合は、相手より多く出す、またはおごる。
  3. 食事代は余裕がある方が負担し、一方は細かな雑費のみを負担。

同棲している場合

  1. どちらかが金銭的に厳しい場合は光熱費のみ、または食費のみの負担。
  2. 生活資金を出してもらうことを条件に、家事は主婦並みに行う。
  3. 年下のパートナーが通信費、日用品代、娯楽費のみを負担する。
  4. 収入格差による不満を防ぐ為、家賃は7対3あるいは6対4にする。

カップルの社会的立場や収入だけでなく、デート頻度や同棲の有無によって、どの程度の収支バランスを取るのかは異なります。
折半を基本としながら、両者のお財布事情を考慮に入れてそのバランスを取っていくのがベストです。

なお一方の年齢が高くなり過ぎると、未熟なパートナーに苛立ちを見せたり、デートに利用するレストランのレベルが高くなることで年下パートナーに精神的な負担をかけることもあるので互いの理解、歩みよりは必要不可欠です。

また同棲をしていて、なかなか家賃や光熱費を負担できない場合は、極力デート費用は出すなり、サプライズの誕生日プレゼントには日々の感謝を込めて精一杯の恩返しをするなども忘れてはなりません。

まとめ

今回はリアルでデートをする場合、または同棲生活における互いの金銭事情についてお話ししてみました。
極論を言えば自分と同じような社会ステータス、給与、価値観が共有できる年齢差のパートナーがいれば最高ですが、なかなかそうは上手くいきません。

互いの収入、金銭感覚に経済状況、そして身分を鑑みた上で、負担できる分は出してあげる寛容力、そしてそれを当然と思わない感謝の気持ちこそが大切になってくるのです。

社会生活を営む上でなくてはならないお金、デリケートな問題だからこそ、なあなあにするのではなく、互いの状況を考慮してどこまで金銭負担をするべきかをはっきりさせていきましょう。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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