ゲイ婚活前に性病検査はすべき?
検査を推奨する理由と検査場所も紹介します
ゲイ婚活前に性病検査をする方が増えてきています。
自分だけでなく、相手にとっての思いやりツールになっているのが、いわゆるブライダルチェックです。
今回は真剣にゲイの彼氏探しをする前にCHECKしておきたい性病検査の重要性についてのお話です。
ゲイの出会いのエチケット!事前の性病検査が意味すること
最近はゲイ男性の出会いを応援するアプリなどでも、特定の性病感染の事実を記載する項目があるサイトが増えてきました。
それだけ男性同士の出会いに性病に対する関心が高まってきたのかもしれません。しかし性病は症状がはっきりと実感できなければ、検査をしようとはなかなか思えないものです。
だからこそもしあなたが真剣な恋愛をしたいと望むのであれば、性病感染の事実を知ること、そして性病に対する意識を変えていくことが大切になっていきます。
ゲイ男性に向けたブライダルチェックとは
最近は女性だけに限らず、男性も性病検査に積極性を見せるようになりました。
特に結婚前には、生殖能力に問題がないか、または性病に罹患していないかを調べることも少なくなく、それをブライダルチェック(またはウェディングチェック)と呼んでいます。
結婚という人生の節目に行われるブライダルチェックですが、ゲイ男性の間でも交際前に複数の性病検査を行うことがあります。厳密にはブライダルチェックと呼ぶことはできませんが、真剣な交際をする前に性病感染の有無を調べることは一種のエチケットと言えます。
結婚の有無に関係なく相手男性を思いやってゲイ的ブライダルチェックが当然にできる人って素敵だと思いませんか?
気になるゲイの性病チェック項目
残念ながら男女カップルと比べてゲイ男性の間では性病に感染する可能性が高いと言われています。性についての関心の強さ、カジュアルなリレーションシップなどがその理由と考えられますが、特にチェックしたい性病は以下の通りです。
- 淋病
- クラミジア
- B/C型肝炎
- 梅毒
- HIV
- コンジローマ
- ヘルペス
コンドームを使用しても100%性病感染を予防することはできない為、大切なのは「自分は大丈夫!」という根拠のない自信を捨て去ることです。
ゲイ婚活前に性病検査を推奨する理由
性病の怖さ、そしてその予防の大切さを実感する瞬間、モーメントというものが人生には複数あると思います。
まずは自分が性病に罹患した、愛するパートナーにも感染させてしまう恐れが出てきた時。また恋愛という価値観を見直し、真剣な交際相手を望むようになった時も同様です。
もはやゲイやストレートなどの性指向に関わらず、人としてのマナーとして望まれるのが性病検査なのです。
ここではゲイ婚活をする際の性病検査が、なぜそこまで大切なのかを解説していきたいと思います。
健康維持に貢献し相手への感染を防ぐ
「まさか性病なんて」こんな利己的な考えが交際相手に性病を感染させることになってしまったり、のちのち大きなトラブルに発展してしまったりすることは目に見えていますよね。
性病感染の有無を確認し予防に徹することは、自分自身の健康維持だけでなく恋愛関係を構築する上でも大切な要素になります。
性病検査は交際相手に対する思いやりの物差し。
性病感染、そして予防対策に関しての価値観を変えていくことこそが、二人の間を埋める緩衝剤にもなっていくのです。
自覚症状がない性病が多い
クラミジアやHIVなどは特に初期症状に気づきにくい性病として知られています。
無症状または風邪や日々の疲れ、ストレスと勘違いして放置するケースもあり、知らず知らずに症状が進んでしまうことも多いようです。
重症化だけでなく、ピンポン感染でパートナーへ性病を移してしまう恐れも十分考えられるので、違和感があるなと思うその前に、性病検査、病院に受診する習慣を身に付けることが望まれます。
性病の重複感染が急増している
性病に罹患すると別の性病に感染する可能性が恒常的に高くなることがあり、これを重複感染と呼んでいます。
特にゲイ男性の間で多いと言われているのが梅毒とHIVの重複感染です。
両者とも不治の病ではなくなりましたが、それでも性病の中ではTOP2のリスクがある病気と言えます。
梅毒に感染すると粘膜部位の病変が起き、そこからHIVウイルスが進入することで感染率が高まります。
梅毒は初期症状も見過ごしがちで、なおかつ一定期間経過すると症状が収まってしまうため初期発見が難しく、HIVに感染し初めて梅毒に感染していた事実を知ることも少なくありません。
勿論他の性病との重複感染も十分考えられるので、性病一つで終わらない連鎖的な感染の恐ろしさを肝に銘じておくべきです。
性病検査をする場所とコストをそれぞれ解説
ゲイ婚活をするとついつい目の前のお見合いや、自分磨きばかりに注視してしまいがちです。しかし何度も言うように、これから出会うパートナー候補とより良い関係を築くには、性病という不安因子を取り除くことも大切な手段になってきます。
二の足を踏んでしまう性病検査ですが、ここではどこで検査をするべきか、それぞれのライフスタイルに合わせた性病検査の方法や場所を紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
病院・クリニックでの検査
男性の性病検査の場合は一般的に内科や性病科、泌尿器科での受診になります。
基本的に男性本人が違和感を感じたり、予防目的で検査を受ける場合は保険適応対象外ですが、医師の診断を経て何かしらの兆候があり要検査となった場合は保険適応が可能です。
ただし自主的な性病検査がほとんどなので、通常5千円~1万円程度の出費が必要になります。これは各々の性病1項目当たりの値段ですが、病院によって値段に差があり、複数の項目をまとめて受けると割安になることがほとんどです。
尿や血液またはうがいによる検査になりますが、本人、将来のパートナーの不安を解消する為にもクラミジア、淋病、梅毒、B型肝炎、HIVを含むフルチェックを推奨します。
なお医院によってはこれら複数の性病チェックを、ブライダルチェックと呼んでいるところもあります。フルチェックの場合はどこまでカバーするかにもよりますが、2万円〜4万円程度の出費になります。
また、感染が疑われる期間から4~8週間の時間を置くことで正確な検査結果が得られることを覚えておいてください。(これをウィンドーピリオドと呼んでいます。)
保健所での検査
各都道府県にある保健所でも性病の検査を受けることが可能です。
こちらの場合は病院やクリニックでの検査とは異なり、検査は無料になります。
検査項目が限定されており、多くの保健所では梅毒、HIV検査がメインです。
ただし場所によってはクラミジア、B型肝炎などの性病チェックができるところもあります。
なお検査結果は即日の所もあれば1週間程度時間がかかる所もあるので、不安な方は結果が分かるまでの期間も考慮した上で検査場所を選んでください。
また予約が必要なところも多く、特に週末は予約が取りにくくなるのでその点には注意が必要です。
オンライン検査キット
病院や保健所に行かずに行えるのが検査キットを使った完全匿名による検査です。
人に知られたくない、恥ずかしくて検査ができないという男性は意外に多いものです。
その精度に関しては病院と変わらず、ネット購入後に自宅で検査を行い、輸送した数日後にはWebにて検査結果が判明するという流れです。
キットは5千円弱から購入でき、複数の性病チェックの場合も1万円〜2万円程度となり、コストパフォーマンスにも優れています。
医師の診察がない為不安かもしれませんが、とりあえず感染の有無だけを内密に知りたいという方にはおすすめの検査方法です。
Amazonなどでも購入できますがクリニック、研究所監修の検査キットを推奨いたします。
まとめ
性病の恐ろしさは過小に考えられている場合がほとんどです。
怖いけれど、多分大丈夫だろう、またはまさか移したりはしないだろうと性病罹患の事実を見過ごしてしまうことは少なくありません。
ゲイ男性の間でも将来を見据えた交際を希望する方が増えてきたからこそ、より自分の身体にそして将来のパートナーを思いやれる誠実さが求められてきています。
アルコールに飲まれてしまったランデブー、羽目を外してしまった週末・・・。
たった数回の関係が性病罹患のリスクを生み愛するパートナーに性病を移してしまう可能性もあるのです。
義務ではありませんが、愛する誰かを傷つけない為にも自らの健康を維持する為にも定期的な性病検査を行い、クリーンな自分でいることが望まれます。
ゲイ婚活前に慌てるのではなく、まずはどんな行為にリスクがあるのかといった性病についての知識をしっかり理解し、性病検査に対する意識を変えていくことが大切になるのです。
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