必要?不要?その是非についても徹底検証
ゲイの同性結婚式の開催とその時期やタイミング

  • 2022.01.21
  • 2022.01.30

恋愛・結婚

非公式ではありますが、最近はゲイカップルでも結婚式を開く方が増えてきました。
メディアを騒がすような印象的な結婚式を堂々開くカップルもおり、ゲイやレズビアンなどLGBTQ向けの挙式マーケットは大きく成長しています。

ゲイカップルの結婚式に関しては賛否両論があると思いますが、今回は一つの区切りとしての結婚式開催の是非とタイミングやプランについて解説していきたいと思います。

異性同士の結婚式から性別を問わない結婚式へ関心が高まるゲイ挙式の今

燦然と輝くサマービーチで海に飛び込み水中結婚式、または世界遺産をバックにタキシードを着た紳士二人がフォトセッション。
こんな結婚式も人気ですが、日本のゲイカップルにはまだまだ未知の部分が大きいかもしれません。

しかしながらいわゆる思い出の1ページとして、結婚式開催を熟考するカップルは日本在住ゲイの間でもだいぶ増えてきました。

その背景にはウェディング業界の新しい風としてゲイやレズビアンに代表されるLGBTQへの興味、関心が生まれ、性指向で区別をしない挙式プランが誕生したことも大きいでしょう。

今回はゲイ向け結婚式の今についてを覗いてみたいと思うので、パートナーがいる男性は是非最後まで読んでみてください。

ゲイ向け結婚式のスタイルとタイミングについて

男同士、女同士。無意識の内に私達自身が愛の形を制限しているように思えますが、昨今ゲイやレズビアンの恋愛が極々日常のものと認められ始め、多くの同性カップルが日本国内に居ながら結婚式を挙げています。

ゲイカップルとして付き合い始めたばかりの方も、人生の伴侶と呼べるパートナーと長く交際している方も、一つの記念セッションとして挙式開催を考えるのはとても素敵なことです。

フォトセッションから神社、チャペルでの愛の誓いまで

国内では同性婚に関する理解が進みながらも、未だにその可決には至っておりません。
しかしそれでも非公式ではありますが、二人の軌跡を残すという意味合いで結婚式を開く同性カップルがいます。

ウェディングマーケットでもLGBTQは大きな顧客であることは明白で、国内外様々な選択肢の中から思い出の結婚式を形に残すことが可能です。

  1. 挙式&披露宴
  2. 挙式のみ
  3. フォトセッションのみ

大きく分けてこの3通りですが、披露宴まで行うのか、挙式までをシンプルに執り行うべきか、または人生アルバムの1ページに残す写真撮影で完結させるのかは、互いのプランや価値観次第。

神前式、教会でのウェディング、家族・親友のみで挙げる人前式、どれが正解でも不正解でもありません。
お金をかければ幸せになれるとも限りませんし、フォトセッションだけで十分というカップルもいるでしょう。

しかしながら結婚式というと少し大げさな人生のイベントという印象が強いですが、気負わずに二人の未来を見据える為に、ささやかな式を挙げるというカップルは思いのほか多いそうです。

結婚式のタイミングはカップル次第

さて〝結婚式はいつ行うのか″についての回答ですが、異性カップルのような形式ばったプロポーズや結納などは通常行わないので、自分達が「結婚式を挙げたい」と思ったその瞬間がベストタイミング。

身も蓋もない話しですが、ゲイを含めたLGBTQカップルの結婚式は非常に柔軟といえます。

勿論行き当たりばったりに準備を進めればいいわけではなく、良き思い出になるような結婚式を行うためにはカップルの脳内アイデアを上手く消化し、アドバイスを与えてくれるウェディングプランナーの存在とある程度の予算が必要です。

数カ月~半年スパン、3~5回程度の打ち合わせは必須になりますが、結婚式を意識するきっかけは以下のようなものが挙げられます。

  • パートナーシップ証明を受ける
  • 双方(または片方)の親、家族にカミングアウト
  • 付き合い始めてキリのいい年数が経過した時
  • 養子縁組をした時
  • 同棲を始めた時

付き合い始めると、多忙がゆえに記念日がまるで通り過ぎる駅のように過ぎ去ってしまうもの。
だからこそ結婚式という手段で二人の軌跡を残すというのは意義があることかもしれません。

ゲイカップル挙式のメリット・デメリット

実際結婚式だなんて夢の話、きっとそんな風に思っている方は少なくないと思います。
しかし同性結婚が出来なくとも、二人の意思が固まれば、それはオリジナリティ豊かな唯一無二の式を挙げることが出来るものなのです。

ここではゲイカップルが結婚式を挙げる際に覚えておきたいメリットとデメリットについて解説していくので、コチラもぜひ参考にしてみてください。

結婚式開催のメリット

挙式もしくはフォトセッションなど一つの節目としてのイベントで二人の門出を祝うことは、ある種の決心や覚悟のようなものが生まれます。
法律には縛られないものの、これは男女カップルと同様でしょうか。

数年前まで白い目で見られていた同性間の結婚式、相談に行く度に「前例がない」と断られた先輩カップルも数多く存在します。

しかしそんな彼らの行動が前例を作りだし、昨今はウェディングプランナーに式場担当者もLGBTQへの理解が進み、あからさまな塩対応をするケースは少なくなりました。

これがメリットと言えるのかは分かりませんが、そんな過去があるからこそ、令和のゲイ結婚式では日本、海外を含めた様々なオプションを選択できるようになってきました。

結婚式を挙げるデメリット

さてゲイカップルが挙げる結婚式のデメリットに関しても検証していきましょうか。
結婚式と言うビックイベントに潜むネガティブ意見は、男女のそれと全く同一のものではありません。

膨らむ予算や呼ぶ呼ばないのトラブルなどももちろんありますが、経験者の声を拾ってみると大きくわけて2つの短所があるように感じます。

まず一つ目はどんな形式であっても、式を挙げる為にいちいちカミングアウトが必要になることです。
ウェディングプランナー、カメラマン、そして引出物を相談する百貨店スタッフなど。

「ゲイカップルの結婚式!?」「男と男が挙式とは何事?」など、意識が時代に全く追い付いていない方も少なくないので、それなりのストレスが発生する可能性は十分考えられます。

また特に多いのが結婚式が動画やメディアに取り上げられ、形として大々的に残ったものの、式から数カ月後や数年後に破局というパターン。

その理由は外部の私達には分かりませんが、互いの価値観がそもそも合っていなかった、愛がお金や実生活に追い付かなかった、まだ挙式をするには早すぎたなど考察すべき点は様々です。

前項でお話ししたタイミングというものは、分かりやすいようで掴みにくいものです。
自分達の生活や価値観ベースで決めるのは勿論大切ですが、周りからの声を拾い、それを参考にするのも大切になってきます。

まとめ

結婚式開催をカジュアルに捉えるのか、それとも一大イベントとして開催するのかはカップル次第。
しかし愛する者同士の性別や性指向を限定せずに結婚式を挙げられることは当事者にとっての実りも大きなものになります。

タイミングや予算、そして記憶や映像に残るからこそのデメリットもありますが、それ以上に結婚式を挙げて良かったという体験者の声は数多くあります。

あなたも二人が出会った節目の時期に、一つのアニバーサリーとして挙式やフォトセッションというスペシャルイベントを開催してみるのはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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