長く続くゲイカップルもいれば短命のカップルも。
そんな短命カップルの特徴やすぐ別れる理由を考察。

  • 2020.08.16

恋愛・結婚

チラホラとアレッ、この二人ゲイカップルだよね!という二人連れを見かけることが多くなりました。
しかし幸せそうに見える男性同士の恋愛関係、なかなか長いリレーションを継続できるカップルは多くありません。

今回のコラムではなぜゲイカップルは長く続かないのかについて考察していきたいと思います。

皆は大丈夫?交際期間が短いゲイカップルの特徴はこの5つ

皆さんも経験はあるはず、大好きでステディーな彼なのに長続きすることなく数か月でドロン。
ずっと一緒と誓い合い、一日3回じゃ済まないほとばしる性欲はどこに行ったの?

ここではゲイ生活あるあるの短命ゲイカップルに共通する特徴を解説していきます。
これはもしや自分じゃ……、と思われる方は黄色信号。

今からでも間に合います、少しずつ自分達の恋愛方法を見直していくきっかけにしていきましょう。

発展場で知り合って交際をスタート

ゲイは男性との偶然を装う出会いが少ない為、出会ってすぐに身体の関係を結びそこから徐々に二人の関係を築くというパターンが多く、これが短命に終わる大きな原因の一つです。

最近は出会い掲示板に変わりアプリケーションを利用する男性も少なくありませんが、やはりゲイの出会いの鉄板は発展場にあり!
これは昭和も令和も変わらずゲイの共通事項であり、日本に留まらず同性婚が可決されている欧米諸国でも同様です。

しかし発展場という文字からもわかる通り、発展場という場から徐々に関係を構築していきましょうというスタンスの出会いは意外とリスキー。

なぜかというと身体と身体の結びつきが先行してしまうという、あるべき恋愛の逆パターンがゆえ。
つまり出会いが発展場というケースは、恋愛指針が メンタル < フィジカル といいましょうか、心の繋がりよりも性欲ベースになる傾向があると言えばわかりやすいでしょうか。

また発展場利用は中毒性がある為、その利用が頻繁な男性は恋愛継続中だとしても発展場通いを辞められずに、それがパートナーに発覚し喧嘩別れする場合も多いようです。

私の友人のケースなのですが、片方が発展場でハッスルしている姿をパートナーと共通の知人に見られて、二人の関係が悪化という場合も比較的よく見られるパターンです。

同棲を急いでしまう

こちらはゲイだけに限りませんが、同棲に憧れるカップルはやはり少なくありません。
まだお互いを完全に知り合う前に同棲生活をスタートしてしまい、互いの嫌な面を目の当たりにして破局。

基本的に同棲は「この人にならナイフで刺されてもまあしょうがないかな。」くらいの覚悟ができてからするべき。
お互いのことを熟知するスピードこそ人それぞれですが、出会って数か月で同棲生活を初めてしまうのは避けるべきでしょう。

季節のイベントに合わせて彼探し

「あらやだ、あと一か月でクリスマスじゃない!」
「ホワイトデーに一人は絶対いや!」

こんな乙女チックなゲイ男性は決して少なくないはず。
やっぱりこれらのロマンティックなイベントは一人で過ごすよりも愛する誰かと一緒の方が幸せですが、メモリアルイベントに合わせて彼氏探しに奮起になる方は要注意!

特にこれらの時期の1か月程度前には掲示板、ゲイバーにアプリケーションまで、雨上がりの筍のようにギラついた目をしたゲイ男性が急増します。
例えギリギリセーフでカップルとして成立してその場では幸せなイベント行事をこなせても、それが過ぎたらなんだか白けてしまう。

「なんでこの人といるんだっけ」、という気持ちがモクモクと湧きあがり結果自然消滅を狙う自分の出来上がり。

聖なる夜のセックス、プレゼント交換をする為に彼氏は探すものではないこと、そしてそこから派生した恋愛は短期に終わる可能性が極めて高いということは肝に銘じておきましょう。

経済格差が大きい

男性と女性の経済格差は少なくなり、男女の間の差別意識も少しずつ減少しています。
しかし男性と男性の場合はどうなのでしょうか?

基本的にゲイ男性は女性と結婚し、子どもを作りそして家庭を養うという人生計画を育む方は殆どいません。
その為年齢に応じたそれなりの役職について給与を稼ぎ出し、プライベートを充実させる方が大半です。

しかしカップルの両者が必ずしも対等な稼ぎがあるという訳ではなく、そこに大きな隔たりがある場合は注意が必要。

つまり自分はコレだけ稼いでいるのに、なぜコヤツはコレっぽっちしか稼ぎがないのかという自分軸での経済比較をしてしまうのです。
そしてデートや生活費用の捻出の割合にも相違が生じることで、だんだん二人の仲が険悪になっていきます。

男性だからこその「男は稼いで当たり前」の意識が二人の関係を急激に冷ましていくことも少なくないということを覚えておきましょう。

年の差ゆえの価値観の違い

自分より10も20も年上、または年下のパートナーがいる方もいることでしょう。
この場合もなかなか上手くいかないケースが多発するようです。

男女間でも同様ですが、やはり世代ギャップやパートナーの価値観の相違は二人の関係に大きく影響を及ぼします。
収入、精神性に社会経験の長さなど要因こそそれぞれですが、このケースではより深い精神的な愛の強さ、そして忍耐力が必要とされます。

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短命に陥りやすいケースをまとめてみましたが、なんだかやっぱりゲイが長く付き合うのは難しいのかな……とネガティブに考えてしまう方もいるかもしれません。
しかしいくつかの工夫をすることで、人生の伴侶を得られる可能性が高まる、または長いスパンで互いを愛せるようになるのです。

人それぞれ、自分次第と言ってしまったら身も蓋もありませんが、ここでは参考までに長く愛する彼氏と仲睦まじく過ごせるポイントについて解説していきたいと思うので参考にしてみてくださいね。

男の性欲の強さを逆手に取る

先ほども口を酸っぱくして説明しましたが、男性は歯止めがなかなか効かない性衝動が本能として機能しています。
発展場の乱立やアプリケーションの発達が、カジュアルなセックスの場を増やしている感は否めなく、それらは同性恋愛関係継続の上で障害以上でも以下でもありません。

性的バイオリズムは女性の生理と比較的にており、どんなに愛する人がいたとしても抑制できない場合がほとんど。

しかしゲイの悲しき性と諦めてしまうのではなく、あえてそれを逆手に取りオープンリレーションシップとして第三者とのセックスを認めてしまうのも一つの手。

これは当人達のモラルや価値観に依存する部分が大きいですが、オープンリレーションシップを取り入れたことで、互いの精神的な愛情が強くなったというカップルは少なくありません。

(注)オープンリレーションシップ……互いの関係は継続し優先順位を保ちながらも、合意の基で第三者と性的、恋愛関係を結ぶこと。合意がある為、不倫や浮気とは異なる概念。

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発展場、出会い系を卒業する

前述でも説明しましたが身体先行、つまりはヤリモクを兼ねた出会いは二人の関係を脆弱にします。

勿論恋愛の質や個人の価値観によっても異なりますが、男女の結婚を見据えた出会いのような本気度の高い関係を望む場合は、身体から始まる出会いを排除することが大切です。

だからこそ出会い系とはスタンスがそもそも異なる出会いをサポートする有料サービスを利用すること。
勘違いしていけないことは無料で利用できるサイトではなく、人生の伴侶、パートナーを見つけることに特化した有料サービスの事です。

ある程度のお金が利用時に発生することと、男性を応援する徹底サポートを受けられること、そしてそこを利用する男性がそもそも身体目当てではないのがポイント!

結婚相談所のゲイバージョンといえば語弊がありますが、スタンスは同様なので、本気の出会いを願う男性はぜひ登録してみてください。

二人を繋ぐ手段を形成する

子はかすがいといいますし、ストレートカップルならばどんなに二人の間に理解しがたいことがあっても、子どもの為にと元の鞘に戻る努力を惜しみません。

しかしゲイの場合は結局子どもを設けるハードルが富士山並みに高く険しい為、二人の心を繋ぐ鎖を第三者に委託することはできません。
中には代理母を利用、またはレズビアンカップルと子どもを作り、一緒に子育てをして家族を形成するカップルもいますが、日本に限れば非常にレア。

コレばかりは強制することでもありませんし、単なるアイデアかもしれませんが、二人の緩衝剤になるようなペットを飼育する。

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または長いスパンで同じ目標を目指していけるようなこと、例えば共同名義のマンションやマイホームを購入してローンを支払う、または養子縁組を行うなども一つの方法になり得ます……。

ただしこれはあくまで例なのでお互いが納得いく形で、何かを形にしていきましょう。

まとめ

日本では同性婚が認められておらず、二人の関係を紙面上で確約することはできません。※パートナーシップは地方自治体レベルのものであり、法律で保障されていません。

この発展途上な人権保護がゲイ同士の恋愛に少なからず影響を及ぼすことも考えられますが、実際は身体から入るゲイ独自の恋愛方式や経済、価値観の違いや感情のすれ違いなどが複雑に絡み男性同士の恋愛を難しくしているのです。

しかし冷静に考えてみると出会いの場を変え、二人で出来る工夫を敢えて導入することで関係性の強固に繋げることができる、このことは意外と盲点になっているように思えます。

ゲイの恋愛は短命、同性結婚ができないからもうしょうがない……と諦めるその前に、自分にできることを今一度考えてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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