ゲイカップルの悩みの1つが泊まりがけのデート
そんなゲイカップルが利用しやすい宿泊施設を紹介
日帰りで行ける場所には行き尽くしてしまい、お互いの家でのデートも回数を重ねると、今度は泊りがけでどこかに出かけようと考えるゲイカップルも多いのではないでしょうか。
そんなゲイカップルが利用しやすいのは、どのような宿泊施設でしょうか。
日帰りのお出かけやお家デートの次は泊まりデートという方に向けて、幾つかの候補を挙げてみたいと思います。
ゲイカップルが利用しやすい宿泊施設・温泉旅館
まずは、泊りがけで遠出する場合を考えてみたいと思います。
筆者が最もお勧めするのは温泉旅館です。
温泉旅館というのは1室2名での利用を前提としており、男性2名の利用でも全く問題はなく、変な風に勘ぐられる心配がありません。
もともと温泉旅館があるのは観光地であることが多いので、旅館側からは温泉好きな観光客として見られるでしょうし、万が一、何か聞かれたとしても「温泉巡りをしているんです」と言えばいいだけです。
こうした入り口の敷居の低さに加え、部屋やお風呂にもゲイカップルにお勧めしたい要因があります。
大抵の温泉旅館は畳の部屋が基本で、ベッドではなく布団を敷いて寝るのが一般的です。
当然、ゲイカップルが泊まる場合にも仲居さんが夕食の間に布団を2組敷いてくれます。
男性2人ということで、布団の間に距離を取ってくれることが多いですが、その布団をくっつけてしまえば、一緒に寝ることができます。
これはベッドが置かれているホテルの部屋ではかなわない、温泉旅館ならではのメリットです。
また、お風呂に関しても温泉旅館に分があります。
隠れ家的に一軒だけぽつんと存在するような秘湯でなければ、温泉旅館にはたいてい大風呂があるものですが、このお風呂に恋人同士で入れるのはゲイカップルの特権。
公共の場ですので、いちゃいちゃすることは出来ませんが、それでも恋人と一緒にお湯に浸かれるというのは気持ちが良いもの。
周りの目が気になるという方にも、貸切湯のある温泉旅館ならくつろいで風呂タイムを満喫できるのではないでしょうか。
ゲイカップルが利用しやすい宿泊施設・シティホテル
遠出する場合の宿泊施設としては温泉旅館が最も良いとお伝えしましたが、都内での宿泊に関してはどうでしょうか。
23区内には温泉旅館がほとんどありません。
ということは必然的に泊まるのはホテルになってきます。
法律で明確に規定されているわけではありませんが、ホテルは一般的に5タイプに分類されます。
- シティホテル
- ビジネスホテル
- リゾートホテル
- ラブホテル(ブティックホテル)
- カプセルホテル
このうち筆者が最もお勧めするのは「シティホテル」です。
シティホテルは、その名の通り都市に立地するホテルのことで、有名なところでは帝国ホテルやホテルオークラ、ニューオータニの御三家や、リッツカールトンやシャングリラ、ペニンシュラ、マンダリンオリエンタルなど外資系のハイブランドもこれに含まれます。
なぜシティホテルがお勧めなのか。
それは何よりもゲストが快適に過ごせるようなサービスの良さを売りにしているからです。
こうした高級ホテルではエントランスにベルボーイが常駐していて、ゲストを快く受け入れてくれ、TPOをわきまえた服装や立ち居振る舞いを心がければ、ゲイカップルも心地よいホテルステイのスタートを切ることができるのです。
フロントでチェックインの際に性的指向などを問われることなど絶対にありませんし、ロビーのしつらえも日常を忘れさせてくれる雰囲気に作られています。
部屋に関しては、温泉旅館のように布団を敷いて、という訳にはいきませんが、二つ並んだベッドでくつろぐことができますし、ソファが置かれていれば隣同士に座ることもできるでしょう。
シティホテルが温泉旅館よりも優れているのは食事です。
正確に言うと食事の提供方法と言えば良いかもしれません。
ほとんどのシティホテルにはルームサービスがあり、外へ一歩も出ずに二人きりで過ごしたい場合には、部屋に食事を運んでもらい、楽しいひと時を送ることができます。
温泉旅館で部屋食を選択することもできますが、これはあくまで夕食や朝食など決まった時間のサービス。
ホテルでは24時間いつでも食事を注文することができるのです。
また、大型のシティホテルではランドリーサービスが提供されているほか、ジムやプールなどゲイカップルが喜ぶような施設も完備されているところが少なくありません。
一泊だけ滞在するのがもったいないくらいの充実したサービスは、他の宿泊施設の追随を許しません。
宿泊料金はその分割高になりますが、気持ち良く滞在するのには最適な場所ということができると思います。
ゲイカップルが利用しやすい宿泊施設・ビジネスホテル
温泉旅館やシティホテルに次いでゲイカップルにお勧めできるのがビジネスホテルです。
シティホテルと比べて宿泊料金が安く、リーズナブルな価格設定が魅力のホテルです。
ビジネスマンをターゲットにしており、その多くが駅前に立地しているという利便性の高さもウリです。
ただし、素泊まりが基本で「泊まる」以外の設備が無いホテルも多いことから、デートで利用するなら観光地で多くの時間を過ごして、寝るためだけに帰ってくるというのが良いかもしれません。
そしてもうひとつ注意すべき点はベッドです。
ツイン(ベッドが2つ置かれた)部屋に宿泊するなら特に問題は無いのですが、ダブルベッドの部屋の場合、ゲイカップルは断られる可能性があるということを覚えておきましょう。
こうしたホテルでは、ダブルベッドの利用は男女のカップルのみ、と決めているところもあります。
どうしてもダブルベッドに2人で泊まりたい場合は、別の宿泊施設を探すのが無難かもしれません。
ゲイカップルにあまりお勧めしない宿泊施設・ラブホテル
一方、ゲイカップルにお勧めできないのはどのような宿泊施設でしょうか。
それは何と言ってもラブホテルです。
最近ではブティックホテルという名称が使われ始めているようですが、基本的にはラブホテルと同質のものと考えて良いと思います。
なぜラブホテルがお勧めではないのか。
ラブホテルはその名の通り、愛を育むホテル、ということでダイレクトにセックスが連想される場所。
ホテル側は男女のカップルに使ってもらうことを前提としているので、ゲイカップルお断りというところが多いです。
なぜゲイカップルが断られるかというと、下記のような理由があると言われています。
- ゲイカップルが利用すると男女のカップルが来なくなってしまう
- ゲイカップルが利用した後の部屋は掃除に時間がかかる
- 犯罪目的の利用が疑われる
真偽のほどはわかりませんが、数多く存在するラブホテルのうち、ゲイカップルの利用を認めているのは全体の1割にも満たないそうです。
もちろん、LGBTが社会的に認知されつつあるなか、ゲイカップルの利用できるホテルも少しずつは増えているようですが、それでもお勧めしません。
というのは、ゲイカップルの利用を認めているホテルの多くは、男女のカップルを集客できないという理由でゲイカップルに門戸を開いていることが多いからです。
実際に筆者もゲイカップルが利用できるラブホテルを訪れたことがありますが、立地や料金、室内の清潔さなど、一般的なラブホテルと比べて数段劣っている印象を受けました。
単純に性行為だけが目的、とにかく安く泊まりたい、といったことなら使ってみるのも良いかもしれませんが、快適な宿泊施設を探しているゲイカップルにとって、ラブホテルは素敵な思い出作りをできる環境とは言えないのではないでしょうか。
ということで、ゲイカップルには都内ならシティホテル、それ以外の土地なら温泉旅館をお勧めしたいと思います。
楽しい滞在になることを心から願っています。
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