ゲイカップルの冷却期間について。
彼氏との距離の置き方とそのメリット

  • 2022.02.14

恋愛・結婚

カップルが陥りやすいマンネリや互いへの苛立ち。
異性だけでなく同性カップルも勿論そんなジレンマを抱えながら恋愛期間を過ごしています。

ゲイカップルの交際は短命としばし語られますが、それでも長く関係を保つにはある程度の冷却期間も必要になるはず。
今回のコラムではそんなゲイとゲイが維持するべき距離の置き方と方法についてを解説していきたいと思います。

距離を起きたいゲイカップル、冷却期間の過ごし方とその意味合い

恋愛中に幾度となく起こる喧嘩に浮気、そして考え方の不一致。
その度に何度も頭をよぎる「もうダメなのだろうか」という思い。正直な気持ちと向き合う為には話し合いだけでは解決しない時があります。

そんな時に少し距離を置くという選択肢がゲイカップルにとっても有意義な解決策になることは言うまでもありません。

ゲイカップルにとっての距離を取るとは

これは一つの傾向ですが多くのゲイ男性は熱しやすく冷めやすいという恋愛体質を持っています。

付き合い出して数週間、数カ月はとてもハッピー。
しかし徐々に両者が落ち着きを取り戻していくうちに、多忙やすれ違いが理由となって疎遠になるパターンが多いようです。

男女カップルにも勿論起こり得る現象ですが、そんなピンチな倦怠期間にこそ、少しの距離感を保つことが関係回復のカギになるのです。

反省、成長を含んだ自分を見つめ直す時間

さて、冷却期間とは何なのか。これはマンネリや絶えない喧嘩などが原因となり、一定の期間だけ互いのコミュニケーションを遮断することを言います。

デートをせず、いつも隣にいる彼氏がいない夜を過ごす。
こんな非日常の毎日を過ごすことで、今までに感知できなかった気づきを発見する期間でもあります。

ゲイカップルは異性カップルと異なり結婚や子育てなどの行事が先に見えて来ない為、付き合ったはいいものの将来設計が描けずに一旦距離を置こうとすることは少なくありません。

それ以外にも思った以上に身体の相性が良くなかったことで浮気が多発するようなケースや働く男性同士だからこその仕事の多忙さが原因になり冷却期間を設ける方もいます。

それぞれのケースで距離を置く背景は異なりますが、その根底には「本当に恋愛関係を継続すべきか?」「少しだけ恋愛から離れたい」という気持ちが孕んでいる場合が多いのです。

冷却期間を作る一長一短

ここで互いに距離を取るメリットとデメリットについて簡単に解説していきます。まずメリットとしては、

  1. 離れて初めて互いの大切さが身に染みる
  2. 自分の浅はかな言動を振り返り成長できる
  3. 自由時間が増えることで恋愛を客観視できる

などが挙げられます。

好きなのに互いに一緒にいることがストレスになることはよくありますよね。
特に同棲をしているカップルにとっては、この冷却期間は大きな実りがある場になるはずです。

本当に一緒にいるべきかのか、キャリアや夢など叶えたい男のロマンを追わなくて良いのか、など恋愛進行形の中ではなかなか結論が出なかったことにも白黒はっきりつけることが可能です。

一方でデメリットはと言うと、冷却期間を置いたからといって、必ずしも距離を縮めた際に元の鞘に戻れるかは未知数であること。
欠点を見直し思いやりある言動を取ろうと誓ったのに、彼から言い渡されたのは破局という印籠だった…そんなケースも珍しくはありません。

二人の関係を見つめ直す冷却期間、自分の頑張りとは裏腹に期待に添えない場合も十分考えられるので、その点は覚悟を決めなければなりません。

それでも男同士は元の鞘に収まりやすい

同性カップルにあって異性カップルにないものの一つとして挙げられるのが同じ性別だからこその気持ちの通じやすさ。

異性カップルはそもそも脳内の恋愛構造や価値観、感じ方も性差で大きく異なる部分があるものです。
一方で男性同士のカップルの場合は、冷却期間内における互いの努力や過程も、自分が持っている男性的思考で置き換え考えられるので、相手を評価しやすくなります。

勿論距離を置くという事実の意味合いを履き違えたり、思いが強すぎて冷却期間で心が沸騰してしまえば身も蓋もありません。
しかし男性同士の分かち合いのしやすさ、そんなメリットは同性カップルならではの利点かもしれませんね。

ベストな冷却期間はどれくらい?ポイントは長く距離を置かないこと

距離はどの程度置けばいいのか分からない、そんな声はよく聞かれます。
簡単に物差しでベストな別離期間を図れない難しさ、ここではゲイカップルが取るべき冷却期間の長さについてを考察していきます。

1カ月程度の距離感がちょうどいい?

冷却期間を設けようとどちらかが提案しても、実際どの程度距離を置くかは明言しないケースが少なくありません。
いわゆるカップルの空白期間に当たる冷却期間なので、距離を空け過ぎてもNGですし、短すぎても人が変わるには絶対的な時間不足になってしまいます。

通常数週間から半年程度の距離を置くことが多いようですが、これをそのままゲイカップルに当てはめるのは若干リスキーかもしれません。

この冷却期間は裏を返せば、彼氏はいるけど停滞している期間。この危うい状況が長く続くと、様々な方面からの誘惑にかられる恐れが十分にあるということ。

例えばちょっとしたランデブーにゲイバー、クラブでの夜遊びなどがいい例でしょう。人間と言うものは皆さんご存知の通り、変わろうと思ってもなかなか変われないもの。

バカをしてしまったと反省して、そこから何を学んで行けるかにシフトして人間力を上げていくことがより現実的です。

冷却期間の具体的日数に関しては決まりこそありませんが、関係を繋ぎとめる為にも、あまり長期の冷却期間を設けず、数週間から1カ月程度の距離を置くのがちょうどいいかもしれませんね。

連絡を取り過ぎない大切さ

さてここで一つ注意点をお話ししていきたいと思います。
ステディーな彼と距離を置いている間は、どの程度の連絡を保てばいいのでしょうか?

いつもの調子でLINEでメッセージを送信しそうになりますが、あくまで二人の今後の関係性を真面目に考える期間の真っ最中です。

通常運行のメッセージのやりとりには一旦蓋をして、必要以上の連絡は入れない。言うならば緊急事態の時のみに連絡を取る程度のスタンスで距離を保つのがベター。

冷却期間も時間が経つほど寂しさが募り、ついつい重たいメールをしてしまう方は少なくありません。
しかし自分の気持ちにブレーキをかけ、客観的に二人の今後を見つめ直すには、相手に大丈夫かなと思わせるくらいが丁度いい塩梅になるはずです。

ただし一切の連絡を絶ってしまうと、逆に自然消滅に拍車をかけることにもなりかねないので、1~2週間に1回程度の挨拶は忘れずに。

まとめ

「距離を置こう!」
このシンプルな言葉は、そもそも破局を言い渡されるのと同じくらいに心の平静を乱す破壊力があります。

勿論ネガティブな意味合いも含んでいますが、実際は次へのステップへの移行期間とも捉えることが可能です。
自分と相手の思いの重量や恋愛に対する価値観の違い、そしてなぜ冷却期間を置くことになったのかを熟考することが大切。

ついつい『何でこうなったの』と怒りにも似た感情が湧いてくることもあると思いますが、双方が頭を冷やす期間はどんなカップルでも必要になってくるもの。

ネガティブな感情に支配されず、将来に向けての距離感と捉えて自分を見つめ直していきましょう。

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この記事を書いた人

橋本ウサ太郎

橋本ウサ太郎
新宿二丁目の元バーマネジャー、海外放浪の末、年下スペイン人男性と同性婚。
スペインの田舎町で悶々とした日々を送りながら平和に暮らすゲイ。
アメリカでの代理母出産により二人パパになる予定の三十路ライター。
好きな言葉は、「ペンは剣よりも強し」。

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